歯周病の再生治療

P急発への対処法

1 一般的方法
再ルートブレーニングを実施する。急発を起こすということは、ポケット内の緑下歯石の存在が疑われるので、多くの場合この処置が有効である。ただし、くれぐれもオーバートリートメントには注意のこと(図1:手用キュレット、図2:超音波スケーラー。当院では「スプラソン」、「ヨシダサリー、エミー」を使用)。
手用キュレット 超音波スケーラー。当院では「スプラソン」、「ヨシダサリー、エミー」を使用
2 投薬療法
代表的な抗菌薬、ジスロマック3日分を投与する。ただし、原因は除去されていないので、症状が改善したら原因除去療法を行う。
3 レーザー治療

レーザー治療

緑下歯石が取りきれないときは、レーザー(ファイバー型)が有効である。ファイバーをポケット内に入れて照射すれば、緑下歯石はファイバーの先にへばりついてくる。出力は2.5~3.0Wがよいと思われる。

4 高周波治療
まず、しっかりルートブレーニングしておき、高周波治療器(筆者はコスモ社製)を使用する(図4)
歯周病モードでポケット内に通電して、消炎を図る。投薬の必要性はまずない(図5a~d)。
高周波治療
5 低周波通電法
P急発を起こしている歯に低周波を通電する方法。使用法は以下の「孤立歯のPの対処法)」を参照していただきたい。

孤立歯のPの対処法

孤立歯は動揺を完全に止めるのは難しいとされてきた。しかし、現在ではいくつかの方法で止めることが可能となってきた。それには、骨の新生・再生が必要である。以下、当院での方法を中心に紹介する。

1 エムドゲイン療法
骨欠損部にエムドゲインを填入し、歯周組織の誘導・再生を促す方法である。
2 ソルドリックス填入法
米国で実施されている方法で、歯周ポケットに抗菌薬とアバタイトを混ぜたものを填入する方法である
3 抗菌チップをポケット内に挿入する方法
以上の3法は薬剤や骨補填剤を使用する方法である。
4 漢方うがい薬を使用する方法
さらに、炎症の強いときには漢方歯磨剤を使用することもある。
5 ミニインプラントを用いる
孤立歯の前後にミニインプラントを打ち、3歯を固定して天然歯の歯周治療を実施する。
6 高周波をあてる
当院では、コスモ社製の高周波治療器を使用しているが、超音波部分がパワー不足のため、スプラソン超音波スケーラーと改良合体されている(図2)。高周波治療については症例を参照されたい(図5a~d)。
高周波をあてる
7 低周波通電法
動揺度を測定しておき、歯周ポケットの清掃、刺入点の表面麻酔を施した後、歯周ポケットの深い2点に針(ディスポ型が望ましい)を刺入、そこに低周波治療器の接点を繋ぐ。患者に問いかけながらパワーを上げていく。トータル5~10分通電する(図6~8)。
この低周波通電法は、通電終了後に、通常歯の動揺度の減少や症状の改善が明らかにみられる。治療効果に対する明確なエビデンスはないが、筆者の試みからは、よい結果を得ている。
低周波通電法

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